オリエントのRN-AA0810N。
私はマコグレーと呼んでいる。
機械式。
グレーグラデーションの文字盤。
デイデイト。
サファイアガラス風防。
20気圧防水。
回転式ベゼル。
スペックだけ見れば、特別に尖った時計ではない。
だが、いま一番かっこいいと思っている。
サイズ感はすでに知っていた。
別カラーバリエーションのRN-AA0811E(ブルーグリーングラデーション。私はマコグリーンと呼んでいる)をすでに持っているからだ。
そのおかげで装着感に驚きはない。
デイデイトも珍しくない。
回転ベゼルも、20気圧防水も想定内。
それでも、この時計ばかり選んでしまう。
黒ほど重くない。
シルバーほど軽くない。
中央から外周へ向かうグラデーションが、光の当たり方で表情を変える。
これまで黒系文字盤はいくつか所有したことがあるが、どれもどこか自分には合わない印象があった。
漆黒の文字盤の腕時計を着けている人を見ると、シュッとしているというか、シャープな印象があってかっこいいと思える。
だが自分が身につけると、何か違うのである。
普段着の色味の趣味と合わないのか。
自分のイエベ肌の色味と合わないのか。
どうも黒とのコントラストが強くなりすぎて、浮いて見える感じがした。
だが、このグレーは違った。
初めて、黒系がフィットした。
単純に、かっこいいと思った。
おそらく客観的に見れば、ほぼただの黒文字盤だろう。
グレーグラデーションの色味を楽しんでいるのは、たぶん本人だけだ。
機械式をローテーションに組み込む場合、気をつけたい条件がある。
それは「一番のお気に入り」であることだ。
機械式だから一番になるのではない。
メインでない機械式は、ローテーション運用では出番を奪われやすい。
出番が減ると、使わないのにゼンマイを巻くことになる。
それが億劫になり、やがて使わなくなる。
そして、ただ所有しているだけの物になる。
だから、機械式だから一番になるのではない。
デザイン、フィット感、用途、スペック、素材。
総合的に満足しているかどうか。
それが重要だ。
実は購入時、少し迷った。
ちょうど同時期に、
オリエント マコ40の2026年春夏限定モデルが出たからだ。
(※画像は オリエント公式サイト オリエント公式サイトより引用 )
グレーグラデーションとカッパーグラデーション。
特にグレーは、マコグレーとかなり印象が被る。
ケース径は39.9mm。
手首周り15cmの自分には、こちらの方が収まりは良さそうだった。
ベゼルはステンレス削り出しで質感も上。
今までのマコ40ではペンシル針だった長短針が、オリエントダイバーズではお馴染みのアロー針になっている。
このあたりの変遷については、憶測に基づいた妄想劇を書き起こしたいところではある。
とにかく、これにより長針がミニッツマーカーまでしっかり届くようになり、視認性が向上した。
またアロー針のシルエット自体が、腕時計全体にシャープな印象を与えているようにも思える。
これは12時位置のインデックス形状が変更されたことも影響しているのかもしれない。
最近の小径トレンドを考えても、理屈ではマコ40がかなり優勢だった。
だが、選んだのは既存モデルのマコグレー。
決め手は、デイデイトだった。
曜日表示は、日常で思っている以上によく使う。
仕事でも私生活でも、曜日が一目で分かる安心感は大きい。
限定かどうかよりも、
ベゼルの素材よりも、
毎日の利便性を取った。
理屈はいろいろある。
だが最後は単純だ。
いま腕に乗せたとき、
一番かっこいいと思えるのは、このマコグレーで間違いない。
だから、これがメイン機になった。
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